はじめて降りる駅でそれっぽいバスに乗車 どさっと腰をおろすとややワイルド目なエンジン音が、背中ごしに伝わってくる プシュー、と扉がひらくとじるどこまでいっても聞きなれないバス停、がつづいていく 知らない街のほわっとした空気窓のすきまから吹いてくる、どこか懐かしい風につい、うとうとしてしまったらしい ---うっかり、あさってのバスに乗ってこんなところまで来てしまったと終点で途方に暮れている、そこのきみ まちがってないから合ってる! ここで、待ち合わせした--- えっ、最後のほう、夕暮れ35号っていってた? あの? 夢のつづきのような夕暮れ いや、夢かもしれない //