30年以上経った現在も日本有数の怪事件として語られるミステリー。 新聞、雑誌の報道やネット上で出回る諸説、また青年の怪死と福島原発とのつながりを謳った映画『罵詈雑言』について検討しながら、はたしてどういう事件なのか考えてみたい。 概要 1989(平成1)年2月28日(火)、福島県田村郡都路村古道(ふるみち)の教員住宅に住む小学校教諭Aさん(23)が学校から17時10分頃に帰宅し、和式トイレの便器奥に「靴のようなもの」を見かけた。 不審に思って、外の便槽汲取り口に回ると鉄製の蓋が開いており、穴の中に人間の足のようなものが見えた。すぐに教頭らに連絡を取り、同僚教職員らが駆けつけ18時20分頃、近く…