自分がちっちゃい頃、コンチネンタル・タンゴ好きな母親が、コロンビア・レコードあたりのスタジオ専属楽団が録音した碧空とかジェラシーといった定番曲を毎晩のように聴いてました。 アルゼンチン・タンゴはコンチネンタル・タンゴとは全く別物ですが、小さい頃からそれなりにタンゴのリズムを聴いて育ったおかげなのか(?)、アルゼンチン・タンゴにも抵抗なく入ることができました。ただ、タンゴを含む中南米音楽を好んで聴いていたわけではありません。 アルゼンチン・タンゴとしては難解とされていたピアソラの名前を頻繁に聞くようになったのは、やはりチェリストのヨー・ヨー・マやヴァイオリニストのギドン・クレーメルが盛んに取り上…