イラン、アゼルバイジャン、シリア、イエメンなどのシーア派について書いてきたが、シーア派というと、レバノン共和国の「ヒズボラ」を思い出す人も多いことだろう。 そのレバノンは、フェニキア人の故郷でもある。 古代地中海の歴史を俯瞰すると、フェニキア人の記載があると思われる。フェニキア人は、カルタゴ(現在のチュニジア)など、地中海各地に植民都市を作っていた。 カルタゴと言うと「ポエニ戦争」を思い出す。 さらには、「フェニキア文字」は、今使われているアルファベットの原形とも言われ、歴史好きには、堪らない場所がレバノンなのだ。 私は、シリアのタルトゥースから、陸路で国境を越え、「トリポリ(Tripoli)…