こんばんは、紫栞です。今回は京極夏彦さんの『ヒトでなし 金剛界の章』をご紹介。 あらすじ・概要俺は、ヒトでなしなんだそうだ。娘を亡くしたことをきっかけに職を失い、妻に捨てられた。帰る家もない。金もない。何もかも、本当に何もかも一度に失ってしまった。俺は何も持っていない。捨てるものは何もない。だから未練も執着もない。あるのは命だけで、これが中中なくならないから仕方なく生きている。 「俺はヒトでなしだからな」 そう呟く男のもとに、破綻者たちが吸い寄せられる。金、暴力、死、罪。彼らが求めているものはいったい何なのか? 人を救えるのは、人でないものだけだ―― // 分類不要・予測不能のエンターテインメ…