このあいだ図書館で借りてきた『偉大なるブルースの肖像』を読んでいる。いまのところ読んだ文献のなかでダントツ1位を進呈したい。とくにヒューバート・サムリンのエピソードにグッと来たので、以下にメモしておく。 「おう、にいさん。おれたちゃあんたが誰か知ってるんだぜ。あんたの金に用がある。まずは靴とズボン、それからぜんぶ脱いでもらおうか。早くしな」ショットガンを持ったガキがそういったんだ。他のやつらは、ただ突っ立ってるだけだった。おれはいわれる通りにした。人通りのあるとこでだ。周りのやつらはただ遠巻きにしてるだけだ。おれがスッポンポンにされたら、みんなどっかに行っちまった。そん時おれは14セントしか持…