ウルフ・ホール (上) 作者:ヒラリー・マンテル,Hilary Mantel 早川書房 Amazon ★★★ 16世紀。イングランド王ヘンリー8世は王妃と離婚したがっていた。下層階級出身のトマス・クロムウェルは、出世してウルジー枢機卿に仕えるも、枢機卿は王の離婚問題で下手を打って失脚してしまう。その後、クロムウェルは王の側近になるのだった。 人は独創的であることでは成功しない。聡明であることでは成功しない。強いことでは成功しない。狡猾な詐欺師であることで成功するのだ。(上 p.99) ブッカー賞、全米批評家協会賞受賞作。 『ハドリアヌス帝の回想』や『この私、クラウディウス』のような格調の高さに…