東京国立近代美術館を訪れるのは9年ぶり。前回ここに立ったのは2016年、時が環を描くように導かれた。 2014年の「菱田春草展」を皮切りに、「伊藤若冲」「安田靫彦」「藤田嗣治」と、日本画家たちをたどってきたが、初めて外国の画家の個展の扉を開いた。 「ヒルマ・アフ・クリント展」は知っていたが、聞いたことがない画家だったのでスルーしていた。偶然Twitterで作品を目にし、これは実物でみたいと思った。 日本各地の巡回はなく、東京国立近代美術館の限定。会期は2025年3月4日から6月15日まで。6月5日の閉幕10日前に飛び込んだ。 ヒルマ・アフ・クリントという画家 ヒルマ・アフ・クリント展 職業画家…