午前4:15、いつもの起床時間。いつも通りパンを食べて、いつも通り左のポケットにグローブ、右のポケットにヘッドライトとスマホを入れ、いつも通り右足から靴下を履きいつも通り30分後に出発。 いつもの山道。いつもの磯、いつもの立ち位置、いつもの潮流、いつものルアー。 一昨日も昨日も今日も明日も明後日も。 狂ったような繰り返し。 もしその果てに何かを掴んだなら いつもとは違う景色が見えたのだろうか。 ─────────────────── 二月某日。この日も朝から磯に向かう。 カンパチのハイシーズンとあたりをつけていた2月に入ったものの地磯では未だにハッキリとした反応は得られていない。まだ暗い山道を…