ERISA法(Employee Retirement Income Security Act)とは、1974年に制定された、企業年金に加入する従業員が有する受給権の保護を目的とする米国の連邦法(州法とは異なり国全体に対して効力を持つ法)で、企業年金を広く規制している。 ERISA法におけるキーワードは「フィデューシャリー・デューティー」である。フィデューシャリー・デューティーとは、「他者の信認を得て、一定の任務を遂行すべき者が負っている幅広い様々な役割・責任の総称。」と一般に定義されるが、エリサ法は企業年金において、フィデューシャリー・デューティーをどのように規定しているのだろうか。 企業年金…