4年前 『エベリン』って名前のフィリンピン人女性が、私より3週間ほど遅く入院してきた。 入院中は大抵、横になってたけど、病棟のホールや廊下ですれ違うと、ヒマに任せ、話をしてたことがあった。 フィリピン、あの頃の大統領はドゥテルテ。 『ドゥテルテ大統領はお金持ちの出だけれど、貧乏な私たちの味方。 彼はヒーロー。』だって、そんな内容の話、したっけなぁ。 彼女も、私と同じ子宮頸がんだった。 入院されてる他の癌患者さんは卵巣がんの方が多く、同じ手術内容だったけれど、治療法は抗がん剤の薬種は違い、放射線がプラスされた。 退院も私の方が早かったから、バイバイを言いに行ったら彼女は笑顔で 『radiatio…