今日は昔のお話です。1996年の夏。私は病院のベッドにいました。慢性的に病んでいた股関節が悪化し、痛みで一歩も歩けなくなり、骨盤を切って股関節に被せるという手術を受けたのです。 2ヶ月間の入院生活はやっぱり大変でした。最後の方は車椅子になったけど、それまではずっと寝たきり。手術した脚を動かさないように特別な機械がベッドに取り付けられ、そこに脚を吊ったままです。寝返りもできないし、トイレも食事も寝たままでした。 できることと言ったら、本や雑誌を読むことぐらい。 ある時、雑誌にイギリスのコッツウォルズ特集が載っていました。若い時に1年間イギリス生活を経験していたので、懐かしさもあり夢中で読みました…