春です。春の妖精とか、春の儚い命とか訳される「スプリグエフェメラル」の季節ですね。今年のスプリングエフェメラル第一弾は、何と蛾です。雌には羽がないフユシャクの仲間なのに、早春に成虫が出現するフチグロトゲエダシャクです。 発生時期が極めて短い上に、生息域が極めて限定され、日本各地で絶滅危惧種扱いになっているので、昆虫記者はこれまで、お目にかかる機会がありませんでした。 今年こそは見に行こうと思っていたのですが、ぐずぐずしている間に、多摩川河川敷の有名な生息地での発生のタイミングを逸してしまいました。3月中旬ともなると、少し北方に行かないと出会いはないかも。 しかし、多摩川以外に既知の場所はないの…