ウクライナ戦争は、春(泥濘の季節だ)にはロシア軍の攻勢がより強まると危惧されている。あちこちからかき集めた生身の兵隊や兵器を潤沢(!)に使えるロシア軍に対し、兵器も弾薬も兵員も不足しているウクライナ軍がどこまで持ち堪えられるかがカギになる。 戦術的にはウクライナ軍に一日の長があり、すでにロシア空軍はAWACSを2機墜とされているし、ロシア黒海艦隊は大型艦を多数失いほぼ動けなくなっている。しかし伝統的な塹壕戦では、やはり兵員の数がモノを言う。 最大の支援国米国が議会の混乱で支援できなくなっている状況下で、ロシアと陸続きである欧州諸国には危機感が高まっている。先月末、パリで開かれた欧州20ヵ国のウ…