カーニバルが終わり、サンパウロに戻って通常モードに慣れつつあったある日。 他の住人も出払っていて、私がちょうど家を出かけようとしていた時に、玄関のドアを誰ががノックしているのに気が付いた。 突然この家の大家のレオのお母さんとお姉さんという人たちが訪ねて来たのだ。 私たちの住んでいるこの家の本当の大家はお母さんらしい、と聞いてはいたので、今まで一度も会ったことも無い中でのいきなりの訪問に戸惑ったが、どうぞどうぞこんにちは~!とにこやかに家に招き入れた。 すると挨拶もそこそこに彼女らはこう言った。 「私たちがこの家に住むことになったから一か月以内にこの家から出て行って」 と。 出し抜けに、言ってる…