1988年に分離手術を受けた「ベトちゃんドクちゃん」の弟・ドクさんが、自らの体験と兄への想いを語る映画『ベトのために』がベトナムで公開された。終戦50年の今、戦争の記憶を次世代へと伝える静かな遺言が、世界に響いている。 ベトナム戦争から50年映画で語る兄との記憶 広告の下に記事の続きがあります。ペコリ 300万人が犠牲となったベトナム戦争の終結から、50年。結合双生児として生まれ、“奇跡の分離手術”で知られる「ベトちゃんドクちゃん」の弟・ドクさん(44)が、静かに語り始めた。「もう長くないかもしれない」と語る彼の言葉は、戦争の記憶を未来へ遺す“最後の語り”となるかもしれない――。 見出し 要点…