僕が社会人になった1983年、就職した会社では始めてファックス機が来た。あの頃、まだファックスのある会社は少なかった。メーカーの営業マンが設置を終え、会社に準備が整ったことを電話で(もちろん固定電話)伝えると、しばらくしてからファックスは複雑な図面を描いた紙を吐き出し、集まった社員達を響めかせた。会社にはまだ、タイプライターがあり、タイピストがいた。そして海外との交信手段はテレックスであり、テレックスのオペレーターもいた。 あれから40年、ワードプロセッサー、デスクトップ・コンピューター、ラップトップ・コンピューター、携帯電話、スマートフォン。この順番でよかったかな、僕たちを取り巻く環境は劇的…