だから「霜焼けって何?」という状態だった。 最近の家は暖かく、冷え込むことは少ないらしい。登下校の距離は短く、防寒具も良いものに変わり手足が冷えにくいとのこと。 ぼくはと言うと真逆だ。登下校の距離はかなり長く、片道1時間かけて歩いた。指先は冷え切り本当に寒い中をひたすら歩いた。毎年毎年冬が来るのことを恐れていた。どんなに良い手袋に変えても霜焼けになった。普通の編み込みの手袋からスキー用の手袋まで幅広く使ったが全然ダメだった。靴下も普通の布のもの、厚手のもの、絶対に冷えないと書かれているものまで。 それでも全く歯が立たず、毎年霜焼けになってしまった。