図書館から借りてきた岩波新書「西洋書物史への扉」を頭からではなく、うしろ から読んでいます。時代の新しいほうから古いほうへとさかのぼっていくような 読み方でありまして、つまみ読みですね。 そうして読んでいますと、次のようなくだりに行き当たります。 「ペーパーバックは通勤電車や旅行中に読み捨てにされる宿命にあるということな のかもしれない。しかしこれを真面目に蒐集しようという輩はいないかと言えば、 さにあらず、例えば英語圏の各地には古めかしい初版に狂奔するペンギン・ブック ス・コレクターズ・クラブと呼ぶ組織がある。」 ペンギン・ブックスは1935年に創立され、創刊時に「武器よさらば」などが 低価…