ホモ・エコノミクス ――「利己的人間」の思想史 (ちくま新書) 作者:重田 園江 筑摩書房 Amazon 『ホモ・エコノミクス-「利己的人間」の思想史-』重田園江著を読む。 ホモなんちゃらというと、「ホモ・ルーデンス」byホイジンガ、遊ぶ人の意。「ホモ・ファーベル」byベルクソン、作る人の意。などがある。「ホモ・エコノミクス」を作者は、かように定義づけている。 「「合理的経済人」とも呼ばれ、広い意味では「自分の経済的・金銭的な利益や利得を第一に考えて行動する人」を意味している」 どんな本なのか。こう述べている。 「本書は、自己利益の主体が標準的人間像であることが当たり前になり、自由市場の擁護か…