承前。今回は、司馬遼太郎の『歳月』を思い出していただけると少しは分かりやすい。前回は大河ドラマ「青天を衝け」だと言った。ドラマでも小説でもないのが歴史というものだ。騙すつもりは毛頭ない。ただ蕭然としているだけだ。 dokusyonohito.hatenablog.com フランスへの傾倒 ボアソナード民法草案 民法典論争 ボアソナードの帰国 フランスへの傾倒 明治初年にあったフランスへの傾倒は「仏国熱」と回顧されたようだ。 筆頭は西園寺公望だろう。 明治34年から『毎日新聞』に68回にわたって連載された「當世人物評」は石川半山の手になるものだが、これは西園寺公の人物評論である。三宅雪嶺、徳富蘇…