イタリアの歌手、作曲家、俳優。
本名 Roberto Satti 1945年3月18日ローマ生まれ。アメリカ的な芸名であるが生粋のイタリア人。
エルビス・プレスリーにあこがれて歌手になる。友人とリコルディ・レコード会社の見学にいったところ、その美声を見込まれて契約し、1963年「ブルー・オン・ブルー」のイタリア語カヴァーでデビュー。
その年の新人コンテスト「フェスティバルへの脚光」第一回に優勝し、その特典として翌年1964年のサンレモ音楽祭に出場。実の姉妹に捧げて作ったといわれる「ほほにかかる涙」を歌い評判になる。このレコードがイタリア初のミリオンセラーを記録、年間トップの売れ行きを示して一躍スターになり、またその映画化では主演した。
その後、「ぼくを信じて」、「すてきなクリスティーナ」とヒットが続いた。
65年には「君に涙と微笑を(Se piangi se ridi 原題:もし君が泣くなら笑うなら)」で,66年には「涙のさだめ(Zingara 原題:ジプシー女)」でサンレモ音楽祭で優勝するなど、イタリアン・ポップスには欠かせない人物として活躍した。
甘いソフトな美声とたいへん広い音域をもち、また、丁寧な歌い方で60年代は大活躍をした。しかし、特に70年代に入ると彼のような歌手は不利になり、目立ったヒットがでなくなる。
ところが、78年には「ほほにかかる涙」のディスコ・ヴァージョンがヨーロッパでチャート入りし、小復活を果たした。