Beau Brummell (1778年〜1840年)
本名George Bryan Brummell。ファッションリーダー。英国におけるダンディズムの祖。
なお、Beauとはフランス語で、字面の通りbeautyと同根だが、dandyの同義語としても用いられる。
摂政時代のイギリスのファッションリーダーにして、摂政皇太子(ジョージ4世)の遊び友達。つまりジョージ3世をクラウディウス帝とするならば、ペトロニウスに相当する存在。
中世的な派手なファッションと決別し、今日的な洗練された男性ファッション、ネクタイを締めたスーツであるとか長ズボンであるとか、ウィッグや香水を「付けないこと」とかを導入した。
社交界に帝王として君臨するも、放蕩生活によって多大な借財を負い、1816年に英国を逃れてフランスに渡る。
後、カーンで救貧のうちに亡くなった。
「現在世界には偉大なる3Bがいる。言うまでもなくバイロン、ボナパルト、ブランメルのことだが、その中で誰が他を圧して偉いかと言えばブランメルを上げざるを得ない」(ジョージ・ゴードン・バイロン)*1