『人類が最後にかかる、一番重い病気は「希望」という病気である。 寺山修司』 前衛的な作風で知られる寺山修司ですが、名言集も型破りです。 でも、フレーズはそれぞれに刺さってこそ印象に残るのであり、その理解に正解など無いのだろうと考えています。 そのフレーズを紡ぎ出した作者が意図したことはあっても、リリースされた刹那から、いのちを持った生命体のように、一人歩きをするようになるのですからね。 さて、「希望」についてです。 以前、どこかで述べた記憶があるのですが、希望の「希」は、希硫酸などに使われるように、「濃度がうすい」という意味があります。もちろん、「マレ(めったにない)」という意味のあります。 …