寺山修司の作品(「田園に死す」とか「身毒丸」とか)にしばしば出てくるせりふ「お母さん、もういちど私を妊娠してください。」 これには、元ネタがあって、寺山自身がどこかでタネ明かしをしていた。だが、それがどの本だったか、思い出せない。それで、この1年ばかり、寺山の本を読み返していたのにゃ。 見つけたぞ。「青少年のための自殺学入門」。最後の方に引用されている、永井善三郎の「おっかさん ただもう一度だけ ぼくをにんしんして下さい」 という詩。 「このような思想は私にはない」と寺山は書いているが、実はお気に入りのフレーズで、ひとりの俳優をさまざまな作品に登場させるように、いろんなところで使っているのにゃ…