この本の中で、革マル派自治会をリコールして圧倒的多数で選出された各学部の臨時執行部の、早大学生自治会再建闘争に言及しているのは、津村喬(第二次早大闘争、早大反戦連合・全共闘)・菅孝之(再建社学同)・水谷保孝(第一次早大闘争、中核派全学連書記長)の三氏だけである。括弧の中は1970年前後の立ち位置だが、その後の足跡はそれぞれ凄みがある。そして三者三様に私たちの自治会再建闘争に深い理解を示され、あの運動の本質的課題を真っ直ぐに言い当てている。 特に三人の中で最年少の津村喬は早大全共闘として革マル派と対峙し1970年に第一文学部を中退、理論家・評論家としてそこから頭角を現し多くの著作を残した。早大全…