後古典期後期(1200年~16世紀)に高地マヤで強勢となったキチェ・マヤ人の主都。現在のグアテマラ共和国キチェ県に位置するクマルカフ遺跡がその跡地とされる。遺跡名の「クマルカフ」はキチェ・マヤ語で「古い葦の場所」を意味し、別名のウタトランは、ナワトル語で「豊富な葦」を表す。 マヤ高地の要塞都市 キチェ・マヤ人の勢力拡大とカクチケルとの戦争 ペドロ・デ・アルバラードの侵攻 キチェ王国の滅亡 参考文献 マヤ高地の要塞都市 キチェ・マヤ人の主都クマルカフは、海抜約2000メートルの高地にあり、周りを高さ80~100メートルの切り立った崖や深い渓谷が囲む天然の要害であった。大部分の住民は、クマルカフの…