ポール・ブールジェ(Paul Bourget)というフランスの作家がいたらしい。調べてみると、彼の生涯は1852年に開かれ1935年に閉じられた。そして当事、彼が著した『弟子』という作品は高い評価を受けていたらしい。モーパッサンとも親交が厚かったらしいのだが、絶版に次ぐ絶版により現在では彼の本を目にすることも難しくなっている。そんな彼をなぜ知ったかというと、彼が書いたという一文を目にしたからだった。 考えたとおりに生きなさい。そうしないと、いずれは生きたとおりに考えはじめてしまうから。 文章の細部はその訳し方によっても多少の違いがあるようだ。そしてその解釈も、人それぞれであるとは思う。 前半部…