ベトナム北部および中部で生産された陶磁器の総称。ベトナムにおける施釉陶磁の歴史は古く、二千年以上前から始まっていたとされる。11世紀に興った李朝の時代から独自の陶磁が生産されるようになり、東南アジア諸国だけでなく琉球や日本にも輸出された。西方にも輸出されており、オスマン朝には「大和八年」(1450年)銘の青花天球壺が伝わっている。 李朝と陳朝 胡朝と明朝支配期 黎朝の時代 ジャワ島のベトナム産タイル 黎朝の衰退と再興 参考文献 李朝と陳朝 11世紀から13世紀、ベトナム北部を支配した李朝期のベトナム陶磁には、白磁や青磁、白釉褐彩製品などがある。この時期の出土品には蓮や竜の文様が多用されており、…