■『境界性パーソナリティ障害と離人症』(有馬成紀著、金剛出版、2013)を読む。 「筆者は代々医者の家系に生まれ‥‥運よく入学したものの‥‥大学入学はちょうど大学紛争の真っ最中であり、左翼系学生による激しいオルグに曝された。この中で離人症は悪化し、さらに40度を超す不明熱を起こし‥‥試験もまともに受けることができなかった。 そのとき出会ったオルグに負けない思想が、論理実証主義者カルナップやヘンぺルの科学哲学だた。ヴィットゲンシュタインやラッセルなどの分析哲学にのめり込んだが、医学での成績は悪く、何度も離人症が再発した。」(「はじめに」、pp3-4)。 同感だ。私のばあい左翼のオルグは、学問の自…