というわけで、今日は香港。ふとデスクから顔をあげれば、ケリーが手提げ金庫を持って立っていた。きゃーっ!上司の威厳を試される、恐怖の現金チェックだわ!やはり今日も、10セント合わない。まあいいや。どうせいつものように自分が間違えているのだろうと、適当にサインをしておいたら、人民元の10セントが混じっていて、ぎえっ、本当にケリーが間違えていた。これも、設定だ。ケリーなどいないのだ。と、トイレで自分に言い聞かせる。とほほ…。 ここ数日、この世界がデジタルの数字の設定で成り立っているということが入ってから、空間が白くかすみがかったように見えるようになった。霧みたいなモヤが立ち込めているような感じ。道を…