福田復彦 マチズモが生きていた時代の家族とは。 父権主義・夫唱婦随:メキシコの古い家族制度は、父親の絶対的権威に家族が従うことで成り立っていました。妻も子供たちも父親には常に服従を強いられました。独身の娘は父親に従い、結婚すれば夫に従い、未亡人になれば息子に従うのが一般的でした。 家族第一主義:父権主義であることは、24時間夫は家族を守らねばならず、その点からも家族が最も大切で仕事は二の次でした。仕事が終われば自宅に直帰することが普通でした。子供には厳しくても愛情を注ぎ養育しました。特に娘たちの処女性を結婚まで守ることから一人での外出は許さず、常に家族が同伴しました。父親が公認する恋人ができて…