僕が会社に入った時に、隣の部署に頑固なおじさんがいました。自分の考え以外は受け入れなくて、面倒な人だなぁと思っていました。でも、ある時に打ち合わせの最中に線を消すことがあって、僕の消しゴムで消そうとしたら止められたのです。そしてペンケースからスルリとペン型の消しゴムを取り出したのです。「そんな消しゴムで消したら余分なところまで消えちゃうだろ?出来る奴はこういう道具を持っているんだ。」と、子供に教えるように話してくださいました。なるほどなぁと思っていましたが、確かに道具は大事でした。こんな言葉と経験の破片をつなぎ合わせて僕は出来ています。どの破片が大事であるかなんてよくわかりませんが、とにかくこ…