箱根登山鉄道モハ3形は、1935年にチキ3形として3両が導入されました。 同時期に装備されたチキ2形2両とは、川崎車輛製の同じ車体となりましたが、チキ3では電装品と台車がほぼ日本製となったため、チキ2形とは別の新しい形式となりました。 車両番号はチキ113からチキ115の連番でした。 1952年の形式称号の変更ではチキ3形からモハ3形に変更され、複電圧化工事も実施されました。 モハ3形が、モハ1形・モハ2形に比べれば最も新しい形式ですが、新造当初からずっと鋼製車体であったことから、途中で車体の鋼体化の行われたモハ1形やモハ2形の初期車よりも老朽化が進み、先に淘汰されることとなりました。 モハ1…