野村克也さんは、京都峰山高校から南海ホークスのテストを受け、1954年にプロ野球入団を果たされました。キャッチャーで強打者として活躍され、9度も本塁打王を獲得され、三冠王など数々の好成績を残されました。 こういう偉大な選手ですが、野村さんの著書「『問いかけ』からすべてはじまる」(詩想社新書 2020年)によりますと、プロ入り5年目、変化球を打てない壁にぶつかっていたそうです。対戦相手たちは、変化球を苦手とする野村さんの弱点を突いてきたので、三振を量産する事態になりました。 コーチに聞いても、「ボールをよく見ろ」といった程度のアドバイスしかしてくれません。スイングスピードとパワーを上げようとトレ…