「病の床から窓の外を眺めるジョンジー。窓外の壁には、冬の寒さでほとんど葉を落としたたツタの木。「あの最後の1葉が落ちたら私も死ぬのね」。しかしその葉は何日経っても落ちない。雪まじりの風雨の夜、その葉は落ちたはずだった。なのに翌日もその葉は残っていた。それもそのはず。その葉は、生きる気力を失ったジョンジーの話を耳にした老画家のバーマンが、雨の夜に落ちた葉の代わりに、壁に描いたものだったからだ。 ジョンジーは、最後の1葉に勇気づけられて気力を取り戻し、病から回復する。一方、冷たい雨に打たれながら、壁にツタの葉を描いたバーマンは、肺炎で命を落とす。後にそれを知ったジョンジーはどんな気持ちだったのだろ…