まあまあの、佳き日だった。こういう夜は、古いジャズCDと「ラジオ深夜便」とを適宜切換えつゝ聴きながら、台所でありあわせの立飲みにかぎる。 一昨日は、月例のユーチューブの収録を済ませた。小説に描き出された老人像について、思い出すまゝを、飛びとびに喋った。喋るためになにか調べたり、改めて読み直したりはいっさいしない。いつものことだ。きっと出来栄えは、イイカゲンなものなのだろう。間違い・勘違いも少なくあるまい。 ディレクター氏が不出来箇所を刈込んでくださるから、どの程度の音声作品に仕上るものか。いずれにせよ、彼の腕前による彼の作品であって、私は素材の声を提供しただけだ。 つい先だって佐藤洋二郎さんか…