ユーモア解体新書: 笑いをめぐる人間学の試み (大阪市立大学文学研究科叢書)発売日: 2020/09/20メディア: 単行本読みました。 ユーモアの解体学は、新たな人間学である 本書はユーモアと笑いをめぐる11の論考から構成されている。それらの論考を貫く探究テーマはただ一つ、「人はなぜ笑うのか」という古くて新しい問いである。 知的好奇心をそそる書き出しで、この本は始まる。硬派な文体ながらも論旨は明快。専門的な内容の研究書だが、できる限り身近な言葉で、わかりやすい説明がなされている。簡潔にまとめられた文章のうちに、「ユーモアの革新的な専門書をつくる!」という決意が見えて、まえがき好きとしては推せ…