深刻な経済危機に陥っているスリランカで、3月31日に最大都市コロンボでデモが起き、ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の辞任を要求して、民衆が大統領の邸宅を包囲したという報道がされている。 この経済危機について、一部のメディアでは「コロナの影響による観光客減が原因」と報道しているが、これは半分当たっているが、ほぼ本質ではない。 スリランカ経済に占める観光産業の割合は12-13%前後、海外への出稼ぎ労働者からの送金がGDPの10%を占める。 したがって今回、海外からの資金の流入が減ったことが経済にインパクトを与えているのは間違いないが、もっと本質的な問題は、中国への対外債務が多すぎて、その利払ができなく…