「株 FX 儲けの極意」という、人によってはいかがわしさを感じる副題がついている。僕はこの本を、確か、ブックオフかなんかで買ったのだ。最初に読んだとき、買って良かったな、と思った。今でもそれは変わっていない。 本書の刊行は2011年4月。リーマンから1年半後だ。景気はあまり良くない時期だな。またそのタイトルから、テクニカルの本、という感覚をいだかせるが、実際読んでみると、その内容は、専業トレーダーの生き方、日常の紹介や、立ち回り方、ルーチンなどで、商品取引が主体の僕でも参考になる。幾つか具体的内容を書こう。 1 トレードは何のためにやるのか? 金を稼ぐため。当たり前だ。ところが本書の冒頭で「ト…