本当にやりたいことを見つけ、育て、その手につかんだ我が子を、自由にさせるのが親の務めなのではないか。(本文より) 例によって話がリンクしあう連作短編集。 先月のテレビ番組で、これまでの著作の すべてが中学入試の素材に採用されたと 紹介された先生の1ヶ月後に出る本だよ。 たぶん作問者にもファンが多いんだろう。 となりゃあ注目しないわけにいかないな。 銀座の街に現れたミステリアスな青年が 脇役ながら面白い役割を演じる作品だよ。 テーマ注目度、素材文適性はともに〇印。 大人向け作品のわりには読みやすだろう。 子どもに見せられないシーンもなかった。 届くべき人のところに、届くべきものが 届きますように…