その空間にあった収納をビシッとデザインして、きちっと図面に落とし込んで、竣工時にはそれが建築の構成要素の一つになっていること。 そんな「固いこと」をずっと考えていました。 自宅の設計時にもそのように考え図面を描いていたのですが、ある時点から、「これいつまでもこの状態で必要かな?」と思うようになってしまいました。そう思ってしまうと、もうやめたくなってしまいます・・・。どんなに考え抜いて設計しても、それは「その時点」でのことで、将来のことはわかりません。 それで、途中から造り付けのものはほとんど中止することにしました。デスクの後ろに一つ大きな造り付け本棚がありますが、他はほぼやめてしまったので、家…