マイクル・コナリー『正義の弧(上下)』講談社文庫を読了。 本作の主人公はレネイ・バラードとハリー・ボッシュ。バラードが責任者となった未解決事件班に、ボランティアとしてボッシュが引き入れられる。未解決事件班の実績をあげるために、バラードは市会議員の妹が殺害された事件を優先的に扱う必要があったが、ボッシュは夫婦と子どもふたりが殺害されて砂漠に埋められた一家殺害事件にとりつかれていた。 というわけで、ふたつの未解決事件が扱われているのだけれど、上巻の終わりあたりでメインに描かれていた片方の事件が解決してしまいそうな気配に「ええっ、こんなあっさり解決したら、下巻で描くことがなくなっちゃうじゃん」と思っ…