レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「冷血」(1967)です。 トルーマン・カポーティが1959年米国カンザス州で起こったクラター一家4人惨殺事件を丹念に取材した小説を映画化した作品です。監督はリチャード・ブルックス、「雨の朝巴里に死す」「カラマーゾフの兄弟」「熱いトタン屋根の猫」等を映画化しているので文芸派監督と言っていいでしょう。多分、この作品が一番優れていると言う人が多いと思います。この作品もスタイルから言えば、アメリカン・ニュー・シネマと言っていいと思います。 映画は、事件を引き起こすペリー・スミス(ロバート・ブレーク)とディック・ヒコック(…