ノンフィクション。ある殺人事件の裁判、そして刑が執行されるまでを描いている。映画化。
原作:トルーマン・カポーティ 訳:佐々田雅子 刊:新潮社 新潮文庫 カ−3−6 ISBN:4-10-209506-3 発行年月:2006年07月 サイズ:623P 16cm
2006年9月、この作品を基にした映画「カポーティ」が日本で公開された。 また、主演をつとめたP・S・ホフマンはアカデミー最優秀主演男優賞を受賞。
★この記事を読むと、犯罪者視点で展開する小説でおすすめの小説が3冊わかります。 ①『悪の教典』貴志祐介 エリート高校教師であり、表向きは生徒たちに人気のある蓮見広見が主人公です。しかし彼には冷酷で異常な犯罪者としての裏の顔があり、計画的に周囲を支配していきます。表と裏の二重生活を描きつつ、やがてエスカレートする彼の行動が引き起こす凄惨な事件を追う、サイコホラー要素を含んだスリラーです。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.curre…
トルーマン・カポーテイー真実のテープ 2019年アメリカ🇺🇸 🍅 「イーブス・バーノー監督のデビュー作。『ティファニーで朝食を』『冷血』など多くの名作を残した20世紀を代表する文豪トルーマン・カポーティ。なぜ彼は、こんなにも多くの人を傷つけるような本を執筆したのだろうか?」アマゾン 監督:イブス・バーノー ○困った。トルーマンカポーテイーを、一冊も読んだ事がない。トルーマンカポーテイーの本の名前は知ってる。アメリカの読んだことのある作家といえば、サリンジャー、マークトウエイン、数名だ。これでこれを見ても面白い訳が無い。 ○仕方無く、Wikiを読む。なんか全てが逆転している。このvideoは何か…
《内容》 イーブス・バーノー監督のデビュー作。『ティファニーで朝食を』『冷血』など多くの名作を残した20世紀を代表する文豪トルーマン・カポーティ。なぜ彼は、こんなにも多くの人を傷つけるような本を執筆したのだろうか?死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を濃密に網羅し、「未完の絶筆」とされている問題作『叶えられた祈り』をめぐるミステリーに迫る珠玉の文芸ドキュメンタリーがここに完成した。 多くの人を救ったり社会に影響を与えた作品の作家が"いい人"だとは限らない。読者の多くは作品の言葉を作家の言葉、作家の思想と感じ「こんなに私の苦しみを分かってくれるなんて、この人はやさしいに違いない」と思うのではな…
はい。こんにちは。 マダオです。 いち患者として、嫌だなぁと思う記事を見つけたのでご紹介です。 【糖尿病】むしろ血糖値が上がることも…!? 「糖質制限」のワナ(総合内科専門医が解説) | 幻冬舎ゴールドオンライン 宇都宮で開業されている総合内科専門医の先生が書いた記事です。 糖尿病を独自の手法で分類したい、等の素人には何の意味があるか分からない主張に混じって患者の失敗をあげつらうような内容を書かれています。 これは私の糖尿病患者さんで経験した例です。彼は常日頃から極端な糖質制限を課しており、週に一度だけスポーツクラブで厳しい筋肉トレーニングもしていたようです。その患者さんが随分久しぶりに当院を…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「冷血」(1967)です。 トルーマン・カポーティが1959年米国カンザス州で起こったクラター一家4人惨殺事件を丹念に取材した小説を映画化した作品です。監督はリチャード・ブルックス、「雨の朝巴里に死す」「カラマーゾフの兄弟」「熱いトタン屋根の猫」等を映画化しているので文芸派監督と言っていいでしょう。多分、この作品が一番優れていると言う人が多いと思います。この作品もスタイルから言えば、アメリカン・ニュー・シネマと言っていいと思います。 映画は、事件を引き起こすペリー・スミス(ロバート・ブレーク)とディック・ヒコック(…
休み明けでぐったりしていると同時にぼんやりしているので、一人連想ゲーム。 真夏読書の思い出のなかから、もう一度クソ暑い時期に読み返してみたい本を数点連想してみる。読書中はかなり興奮していたためか、一応付けている記録帳のメモがだいぶひどい。あまり恥ずかしくない部分だけ抜き書き。 * 「闇の奥 コンラッド/黒原敏行訳」光文社古典新訳文庫 サラリとして力強い文章。 大変、読みやすくて面白かった。面白かったと言っていいのか。 地獄の黙示録の元ネタという説は知っていたし、植民地問題を提起しているとも聞いていた。あと、作者自体が差別意識を持っているという非難も。 作品の展開を並べ立てると「ある船乗りが、あ…
この圧倒的な釘付け感は実録映画ジャンルの金字塔かもしれない (評価 85点) もう二十年も前、東京世田谷区のある一軒の住宅で小さな子供を含む一家全員が殺される事件が起きた。そう、あの日本の犯罪史上でも有名な『世田谷一家殺害事件』である。この事件が起きたのは大晦日を控えた12月30日の深夜。年の瀬になるとこの事件を思い出す、という人も多いのではなかろうか。今だに未解決のこの事件、現実の犯行現場で、一体どんな所業が行なわれていたのか、決して伺い知れないその暗黒の深淵がもしも目の前に現出したら、誰もがそれを覗き見したくなる誘惑にかられてしまうのではないだろうか。 しかし、現実にその暗黒の深淵を目の当…
「冷血」の誕生 アメリカ ベネット・ミラー監督 1959年11月カンザス州ホルマカムで一家4人が惨殺される事件がおきた。新聞記事を読んだ作家のトルーマン・カポーティは興味を持ち、女性作家のネル・ハーバー・リーと共に現地に飛び警察で事件の取材をする。 やがて犯人として二人の男が逮捕される。カポーティはそのうちの一人ペリーの取材を進めてゆくうちに、この事件を雑誌の記事ではなく本にしようと考える。ノンフィクション小説として新しい分野を切り開き、文学の流れを変える傑作になると確信したのだ。タイトルは「冷血」だった。 ペリーの姉に取材すると「彼は握手するように簡単に人を殺す」から気を付けてと言われる。や…