ここのところ、「地下鉄サリン30年」という新聞記事が続いていて、その経緯が詳細に振り返られているのだが、「心理学の視点」というコーナーで、この「現実検討能力」という言葉を初めて聞き、正直あきれた思いがした。 あきれたのは、ただ私が、その言葉じりにこだわったせいなのだが、ある大学のゼミの教授が、「カルトなどの勧誘は、健康な時には『おかしい』と思えても、メンタル、特に現実検討能力が低下している時に忍び寄る。周囲が不調に気付き、見て見ぬふりをしないことが大事だ」と話されたことに関わる。なんだか、当たりまえすぎて、拍子抜けしてしまった。こんなことはちょっと賢い子供にも言えることだからだ。 ある定義によ…