読み終ってから少し時間が経っていますが・・・・、少しばかり感想など。 この本でも、金聖響氏が常識や定説に疑問を投げかけます。ドビュッシー=印象派、ブラームス=新古典派という、ある色分けの中に押し込めることに警鐘を鳴らす。ロマン派という分類も、『ロマン派という一つの系統は存在しない、古典派の時代から、楽器の発達や演奏法の変化を経て、色々な表現方法が可能になり、多彩な楽曲が生まれた』としている。 19世紀は産業革命に端を発する、人類史上経験した事のない社会変動や新しい思想の潮流、あるいは国民国家の誕生など、まさに激動の時代だった。そんな中を生き、激動の人生を送った作曲家たちが生み出した、様々な個性…