3.5モダニズム建築。カメラは構図と長回しを持っていて、そこにドラマがかさなる。スタイリッシュ。 カット毎に、写真のように決まるうつくしい内装と外装。そのカタログのような絵に、ベルイマンのような心象風景が描かれる──と言ってもいいのでは。 シンメトリーだったり、瀟洒な佳景へ、ぐーっと超スローで寄ったり引いたりするとき、えたいの知れない寓意が宿る。 前半はその雰囲気──空気、どうなるのかの疑問が、すごくいい。 またシルバーストーンの自害がリアル。FXをつかっている気配がなくてすばやく頭をのけぞらせてもこんなリアルに撮れるのかどうか・・・後ろへ引っぱったんだろうか、やたら気になる。しっかしクルーレ…