安土桃山時代に、千利休が「わびさび」という新しい価値観を作り、つづいて江戸時代に、小堀遠州が「きれいさび」という新しい価値観を作りました。引きつづいて、現代のわたくし、こうやまあきらが「~さび」の集大成とすべく、「かわいいさび」という新しい価値観を作りたいと思います。 くたニャンみたいな姿は誰がどう見ても、かわいいと思えるものですが、ぐい呑みのような姿を単純に「かわいい」とは思えないでしょう。ゴテゴテしていてアクが強いながらも、ふっくらした形と表情に「かわいい」を見いだすには、深い洞察力と感性が必要とされるからです。 これに経年変化が加われば、かわいくてさびれた風情、「かわいいさび」が完成し…