短編集「レキシントンの幽霊」より、『七番目の男』を考察します。こちらの作品は村上春樹作品のなかでも特に読みやすく・分かりやすいとされている短編です。メッセージもかなりストレートで、「著者が小説で描きたいこと」が端的に現れています。 語り手(主人公)は”部屋の中に丸く輪になって座った人々”の七番目に語り始めた人物で、グループ・セラピーか?怪談話か?恐怖体験?を交互に披露する場の、最後の発表者です。 七番目の男 (HARUKI MURAKAMI 9 STORIES) 作者:村上 春樹,Jc ドゥヴニ,PMGL スイッチパブリッシング Amazon